熟成肉インターネット販売店での【蔵番】 導入事例

2024/07/30

INTERVIEW

現在の事業

私たちの会社では、群馬県高崎市を拠点に熟成肉のインターネット販売をしています。13年ほど前から焼肉店事業を行っており、その後熟成肉の卸売販売も始めました。現在はコロナがきっかけとなり、インターネット販売への特化と、自社の焼肉店でも熟成肉を提供しています。蔵番は冷蔵庫型とプレハブ型を10年以上にわたり活用しています。

蔵番を使っていて感じるお肉への効果

蔵番を使用することで、お肉の美味しさと旨みが明らかに増加します。特に牛肉は驚くほど柔らかくなり、豚肉は旨みがさらに強くなりますね。そのため、顧客からのリピート率が非常に高く、満足していただけているのを感じています。

お肉の部位によっても現れる効果が異なるので、部位ごとの特性を最大限に引き出すことができます。特に豚ロースや牛サーロインなどの塊肉で、蔵番熟成肉とそうでないお肉の違いを感じやすくなりますね。


蔵番の活用方法

蔵番の使い方は非常にシンプルで、お肉を蔵番に入れておくだけです。ただし、部位ごとに蔵番に入れておく時間を調整することが重要です。お客様の求めるお肉の食感や味わいに合わせて、弊社独自の最適な熟成時間を設定しています。

運用方法も通常の冷蔵庫と同じで、特に追加のコストはかかっていません。唯一注意すべき点は、蔵番の内部に電圧がかかっているため、電圧がかかっていない壁に接近すると漏電を起こし、エラーが起こってしまう可能性があることですね。その際も、電圧のかかっていない壁からしっかり離して保存すれば解決できるためシンプルです。


コストパフォーマンスの高さとエシカルな製造プロセス

蔵番を使った熟成はウェットエイジングです。その利点としては、一般的な精肉と削ぎ落とす量が変わらないことです。つまり、最低限のロスに抑えることができる。蔵番での熟成は保存をするだけ、非常に簡単な上に、付加価値を上げて販売をすることが可能です。蔵番を使うことで、ミドル層の価格帯に向けた販売が可能になっています。


実績と信頼

私たちの会社では、3〜4年前に比べてお肉の販売量が約4倍に増加しました。熟成肉を扱う販売店は増えたものの、いまだに多くはありません。熟成肉というワードで検索をされるお客様は、お問い合わせからの成約率も8割程度と非常に高いです。

また蔵番熟成肉は、買ったお肉を無駄なく付加価値を高めて販売できるため、「命を無駄にしていない」と、大切に牛を育てる生産者、取次をする農協との信頼関係を良好に保つことができます。現在は、肉牛の需要が生産を上回っている状況で、農協と取引をするためには信頼関係構築が非常に重要です。蔵番熟成肉を扱うことで、いただいている命と生産者さんの仕事に敬意を払っていることが伝わることが、スムーズかつ継続的な取引を行えるひとつの理由になっていると思いますね。

MARS Companyでは、一緒にフードロス削減に取り組むパートナー様とのコラボレーションを楽しみにしています。

詳しくはお気軽にお問い合わせください。

一覧へ