MARS Companyで繋ぐコールドチェーン
2024/11/01
COLUMN
コールドチェーンの進化を支える革新的なソリューション
現代の食品業界において、鮮度保持は品質を保つだけでなく、消費者満足度やビジネス成功の鍵を握る重要な要素です。特に農産物、水産物、畜産物などの生鮮食品は、収穫から消費までの各工程で品質を劣化させないために、効果的なコールドチェーン(低温管理の物流体系)が不可欠です。ここでは、最新の鮮度保持技術と、それを活用した製品ラインナップを紹介し、生産から販売までを一貫してサポートするソリューションの全体像を探ります。
① 生産現場での鮮度保持
生鮮食品の取り扱いは、まず生産現場での鮮度管理から始まります。ここで重要な役割を果たすのが鮮度保持冷蔵庫の「蔵番」です。この製品は、農産物や畜産物などの生産物の鮮度を長期間保持することを可能にします。さらに、収穫したばかりの農産物をすぐに蔵番に入れられない場合は、まずは鮮度保持包材「蔵番パック」で保管することで、電気や特別な設備がない場所でも鮮度を保つことができます。これにより、生産者は高品質な状態で収穫物を次の段階に移行させることができます。
また、水産物の鮮度保持に特化した雪状の氷「sea snow」は、輸送だけでなく保管にも効果的です。漁獲後すぐに船上でsea snowの雪状の氷で包み保管することで、鮮度を保持した状態をキープできます。
② 輸送の効率化と品質向上
生産地からの輸送においても、鮮度の保持は重要です。ここで活躍するのが「蔵番コンテナ」です。従来の冷蔵物流と比べて、より高い鮮度を保ちながら、遠距離輸送や輸出入が可能となります。この技術により、輸送中に品質が低下するリスクが減り、新鮮な食品をより多く、そして遠くの地域に届けることができます。
また、海産物専用の「sea snow」を用いた輸送は、今までにないレベルの鮮度を保持することができます。これにより、鮮魚などの水産物も遠隔地まで高い品質で届けることが可能となり、国内外の市場拡大にも貢献しています。
さらに、「蔵番コンテナ」や「sea snow」を活用することで、高品質な輸送だけでなく、冷凍輸送から冷蔵輸送への切り替えや、航空輸送から海上輸送への切り替えなど新たなコールドチェーンの構築も可能になります。
③ 保管の最適化
輸送後の食品の保管時はもちろん鮮度保持冷蔵庫「蔵番」が活躍します。従来冷蔵庫よりも長く鮮度を保てるため、保管期間に余裕を持たせることができ、需要の変動にも柔軟に対応できるようになります。それにより過剰な廃棄や損失を抑え、食品ロスの問題にも寄与します。
④ 加工業界での活用
加工された食品の保管や原料の管理にも、「蔵番」や「蔵番コンテナ」は有効です。原料の鮮度を長く保つことができるため、ロスの削減だけでなく安定した原料管理が可能となります。また、大量仕入れによるコストダウンにも貢献することができます。
特に肉類の保管においては、蔵番で熟成加工を行うことで柔らかく旨味が増した「熟成肉」として高付加価値の製品を生み出すことができ、加工業者にとって新たなビジネスチャンスを提供します。高い鮮度を保持したまま管理できるため、加工後も品質を劣化させることなく、消費者に提供できます。
⑤ 消費者への高品質な提供
最終的な販売段階においても、「蔵番」や「sea snow」は、鮮度を保持した食品を消費者に届けるための強力なツールです。特に「sea snow」を使った鮮魚の陳列は、魚をより新鮮な状態で消費者に提供できるだけでなく、見た目も美しく、新鮮さが際立つため、鮮魚店やスーパーマーケットで有効です。
また、農産物に特化した「蔵番パック」は、エチレン分解機能を備えており、収穫後の熟成をコントロールして食べごろを維持することができます。これにより、消費者に最もおいしい状態で農産物を提供できるため、販売業者の信頼性や顧客満足度を向上させることが可能です。
まとめ
「蔵番」、「蔵番コンテナ」、「sea snow」、「蔵番パック」など、各工程に対応したソリューションを組み合わせることで、各段階で異なる鮮度保持のニーズに対応しています。これにより生産から消費者に至るまでのコールドチェーンを効率化し、より高い品質の食品を提供することが可能となります。また、弊社のコールドチェーンは、食品を最高の鮮度で消費者に届けるだけでなく、安定した保存と保管を可能にします。その結果、これまで課題だった食品廃棄やロスを減らすことができ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも大きく貢献します。
弊社では、業務用の鮮度保持冷蔵庫を、コンテナ型から大型・小型まで幅広く取り揃えており、店舗や厨房、さらに物流の状況や工程に応じた最適なご提案をさせていただきます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。